長野のロマン

クレドアカデミー

2016年06月10日 14:54

鈴木です。

「想像していたよりアクティブなんですね」
 先日、授業である話題について話していたときに生徒がつぶやいた言葉です。

 5月末に一部新聞で報じられましたが、北海道福島町(松前半島の先端に位置)・館崎(たてさき)遺跡(縄文前期~中期)で長野県霧ヶ峰産出の黒曜石製矢じりが出土しました。

 2009年に北海道新幹線の開通工事をしているときに発見された遺物を調査し、このたび判明したようです。

 長野県産の黒曜石は狩猟採集具として質が高かったとみられており、関東一帯に流通していたことは広く知られていますが、これまで一番遠いところでも青森の遺跡で発見されたものでした。

 今回その流通規模がさらに拡大していたことが分かったわけです。

 霧ケ峰から福島町までは直線距離でおよそ620kmあり、縄文人が海を越えて交流していた証拠になります。

 現在の中学歴史教科書には縄文人が北海道と本州とで往来をしていたことは書かれていません。

 ですがこの先、日本列島をダイナミックに動く彼らの生活がつまびらかにされる日がくるかもしれません。

 その中心に長野県があったとしたらロマンを感じますね。


(拾った木の実などを入れるのに縄文人が使っていたといわれるポシェット)

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