『これでいいの? 模試の問題』

クレドアカデミー

2020年09月14日 15:15

今年度から始まる「大学入学共通テスト」

数学の問題のねらいのひとつとして

『日常生活や社会の問題を数学的にとらえた際に設けた条件等を説明することができる』

というものがあるようです


しかし「共通テストの問題としてふさわしく」かつ「高校生のそのような力を試すための事象」がどれほどあるのでしょうか


先日行われた大手予備校の模試の問題を 生徒が質問しにきてくれました

その問題は国会議員選挙における比例代表の議席配分に関する問題 いわゆる『ドント式』の計算を題材としたもので

「政治経済」を選択している生徒にとっては ある意味常識的な問題です(しっかり勉強していればですよ・笑)


その問題は まず「比例代表の仕組」「議席配分の決め方」を長々と見開き2ページ近くで説明しています(政経のテストではないので当然でしょうが)

ただ その説明を読んでも「政治経済」を選択していない学力中低位層の生徒には 何を言っているの?????といった状態だったにちがいありません

その上 数学的な処理と言ったら ごく簡単な一次不等式の計算で済むような問題だったのです


こんな問題で 一体『数学』の何の力を測ろうというのでしょうか?


ますます 迷走していきそうな状況です

そして その迷走によって一番被害を受けるのが まじめに数学に取り組んできた生徒だとしたら 笑い話では済まされません 


本気でどうにかしてもらいたい


以上 学長でした







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