パニックモンスター
鈴木です。
「先延ばし魔」の行動パターン
① テストまであと数日、「よし、勉強をしよう!」と机に向かう。
↓
② しかし、すぐに普段やらない部屋の掃除や家の手伝いなどを始める。
↓
③ 結果、勉強時間はほぼゼロ、結局一夜漬けでテストに臨む。
↓
④ 後でもうちょっと早くやっていればと後悔する。
ほとんどの人が、このような経験をしたことがあるのではないでしょうか。
この「先延ばし魔」のメカニズムをアメリカのティムアーバンさんというブロガーが3人の登場人物を使って面白可笑しく解説しています。
この「先延ばし魔」のメカニズムをアメリカのティムアーバンさんというブロガーが3人の登場人物を使って面白可笑しく解説しています。
簡単に言うと、誰しも脳の中に、「おサル」と「理性的決定者」が住んでいます。
ここでは、
「おサル」=気楽なこと楽しいことを優先する領域
「理性的決定者」=やらなければいけないことを冷静に判断する領域
です。
「先延ばし魔」の場合、「理性的決定者」が負けて「おサル」が行動のかじ取りをします。
「おサル」はとにかく気楽なこと、楽しいことをします。
ただし、先延ばしをしている最中はその楽しいことも本当に楽しいわけではなく罪悪感やうしろめたさが支配します。
誰しも経験のある「あの感じ」です。
ただし、先延ばしをしている最中はその楽しいことも本当に楽しいわけではなく罪悪感やうしろめたさが支配します。
誰しも経験のある「あの感じ」です。
その「おサル」が最も恐れているのが、『パニックモンスター』です。
この『パニックモンスター』はいつも頭の中に眠っていますが、締切が迫っている、学生生活上の危機、といった怖ろしい結末が近づいている時に突然目を覚まし、「おサル」を退散させます。
この『パニックモンスター』はいつも頭の中に眠っていますが、締切が迫っている、学生生活上の危機、といった怖ろしい結末が近づいている時に突然目を覚まし、「おサル」を退散させます。
こうして、やっとやらなければいけない仕事や勉強にとりかかることができるのです。
ここで問題なのは、『パニックモンスター』が危機的状況にならないと現れてくれないことです。
ここで問題なのは、『パニックモンスター』が危機的状況にならないと現れてくれないことです。
そのため、「一夜漬け」や「やっつけ仕事」を毎回繰り返すことになってしまうのです。
そこで、この状況を打破するために、『パニックモンスター』とまでいかないにしても、 『プチモンスター』を早目にちょこちょこ出現さることを考えます。
私たちが生徒さんに宿題や小テストを課し、それらをきちんとクリアすることを重視するのはこの『プチモンスター』を出現させるためです。
「明日までにこれやらないといけないんだった」「明日の小テストで満点とらないと居残りだ」
『プチモンスター』がちょくちょく顔をのぞかせ、少しずつ勉強時間を増やしていきます。
この小さなモンスターによる小さな積み重ねが、「先送り魔」を退治するもっとも有効な方法なのです。

