1度きり

随分とご無沙汰してしまいました島崎です.

この間いろいろなイベントが目白押しだったわけですが,
やはり,大学入試共通テストに関しては
触れないわけにはいかないと思います.

大学入学共通テストになり,
外国語の試験は大きく変化しました.
一番大きいのは得点の配分の変化です.
リーディングがこれまでの半分となる100点に,
リスニングがこれまでの倍となる100点になりました.
(ただし大学によっては比率が異なることもあります)


得点が倍となったリスニングの試験では、試行調査同様,
問題文が1回読みになった問題が出題されました.

得点が倍に=問題量の増加ということですから,
仕方のない面はあるのかもしれませんが,
それでも1回読みはいかがなものかと思います.

「使える英語力」を試そうとしているのかもしれませんが,
逆に現実の世界で,
1度しか聞けないという場面はそれほど多くありません.
聞き取れなければ,聞き返すことができるからです.
大学の講義などの場面や講演会といった場面では
1度しか聞けないということもあるでしょうが…

確かに「英検」では準2級からリスニングは1回読みとなります.
しかし「英検」はあくまでも『検定試験』であり,期限が設けられているわけではありません。
年に3回も受けられるのですから,ダメだったらまた次に受けることもできます.

それに対して『大学入学共通テスト』は1発勝負です.
「今回ダメだったからまた次回」などど安易に言うことはできません.

そもそも『外部試験』を大学入試に用いることは,
受験機会の平等を担保できないとして見送られたはずです。

にもかかわらず共通テストでも1回読みを続けるのであれば,
小さい頃から英会話に親しめる環境にある人の方が
断然有利ということにもなりかねないわけです.

以前も公平性の担保という点で話をさせていただいたことがありますが,
どうにも不公平が生まれてしまうような気がしてなりません.

今年度の試験を踏まえ,
来年以降の試験が作られ,
24年度にはさらに改変が行われる予定なのですが,
不安を感じざるを得ないかと思います.

1度きりしか聞けない

当然、現状に即した対策は行っていますが,
受験としてのリスニングの在り方もまた再考の余地があると考えます.


リーディングに関しても思うところはありますが,
それはまた別の機会に…

少し頭に血が上り気味で
長文になってしまったことを申し訳なく思う島崎でした.
  


2021年01月29日 Posted by クレドアカデミー at 13:17日々雑感

『大変お待たせいたしました』

少し前の話になりますが、「冬期講習」は外部への告知を行いませんでした。

というのも、おかげさまですでに通われている生徒さんだけで定員がいっぱいになっており、新規外部生の受講をお受けできない状態だったからです。


それでもお問い合わせがあり、今月は受講待ちの高校生の生徒さんが3名いらっしゃいました。

「共通テスト」や「長野高専の推薦入試」などによって、授業枠が少し整理できましたので、今月末には現在の受講待ちは一旦解消できる見通しです。お待たせして申し訳ございませんでした
2月には国公立大学の二次試験・私大受験、高校受験は前期選抜試験があります。

受講枠に多少空きが出てまいりますので、受講を希望される方は早めにお申込みいただけますと、ご希望に近い曜日・時間が確保できる可能性は高くなります。


ご不便をおかけするかもしれませんが、ご理解の程、何卒よろしくお願い申し上げます。



以上、学長でした。







  


2021年01月26日 Posted by クレドアカデミー at 18:05教室からのお知らせ

『合格おめでとうございます』

去る22日金曜日に

長野高専『推薦選抜』の合格発表がありました



クレドアカデミーからは

今年度2名の生徒さんが受検されましたが

お二人とも見事合格されました!

おめでとうございます!!


今年の中学3年生は12名
  ↑
 高校生が多いので これでも今年は多い方です(笑)

あとの10名の生徒さんたちにも 

ラストスパート 頑張ってもらいましょう



以上 学長でした


  


2021年01月24日 Posted by クレドアカデミー at 12:42中等部☆指導風景

『共通テスト分析 数学ⅡB(後半)』

数学ⅠAに引き続けき、『数学ⅡB』について、私が実際に解いて感じたことを、大手予備校の分析とできるだけかぶらない部分でお話していきます。

本日は『数学ⅡB(後半)』



第3問~第5問は2題選択

第3問(確率分布と統計的な推測)
 小学校(代表値・度数分布・ヒストグラム)、中学校(ヒストグラム・四分位範囲・箱ひげ図・標本調査)、数学ⅠA(データの分析)というように、近年指導体系が急速に整備されていた分野である。にもかかわらず、数学ⅡBのこの分野を履修する高校は長野市内では極めて稀(ほぼ0)である。例年の数列・ベクトルに比べれば難易度は高くないのだが。
 今年も「二項分布」「正規分布」「信頼区間」など従来の出題傾向と大きくは変わっていない。


第4問(数列)
 (1)はいきなり2種類の漸化式を組み合わせた式が与えられ驚いた受験生もいたかもしれないが、その後の誘導に従って解き進めていけば、(2)も含めて等差数列の基本的な知識で正解に達することができる。
 (3)(4)も、(1)(2)とほぼ同様に考えればよく、等比数列の基本的な知識で解決できる。
 普段から生徒には伝えているが、「見た目」が複雑な問題ほほど与えられている条件が多かったり、丁寧に誘導されていることが多々ある。「見た目」にごまかされてはいけない。


第5問(ベクトル)
 (1)の「五角形」は典型的な問題のひとつではあるが、丁寧な誘導がなされているので、話の流れに乗っかっていきさえすれば正解に達することはできる。さらには最後の所で、正五角形の一辺の長さと対角線の長さの比が中間的な確認として与えられている。まさに大サービスである。
 (2)も「正十二面体」の問題であり、数学が苦手な受験生は「いや~な感じ」を受けたであろう。しかしここも、与えられた式をひたすら計算していけばよく、非常に基本的な問題である。


後半の感想としては、「数列」「ベクトル」が例年に比べると非常に簡単になっており、今年に関していえば第3問をあえて選択する必要もなく、第4問・第5問の勝負で十分いけたであろう。


『数学ⅡB』全体を見ても、センター試験と比較して「見た目」は難しそうに見えるかもしれないが、数学的な内容としてはかなり易しくなっているように感じた。言い方を変えると、「気持ちひとつ」で、出来不出来が大きく左右されたかもしれない。


4日間にわたり、数学ⅠA・ⅡBの分析を行ってきたが、今年の結果を受けて来年の問題がどう動くかはやはり読めない。傾向も大切だがやはり「当たり前のことを当たり前にできる力」を身につけておいてもらいたい。


以上、学長でした。




  


2021年01月22日 Posted by クレドアカデミー at 16:05高等部☆指導風景

『共通テスト分析 数学ⅡB(前半)』

数学ⅠAに引き続き、『数学ⅡB』について、私が実際に解いて感じたことを、大手予備校の分析とできるだけかぶらない部分でお話していきます。

本日は『数学ⅡB(前半)』




第1問 [1]
 三角関数の合成からの出題である。(1)(2)の(ⅰ)までは何ら問題がなく、確実に得点してもらいたい。
 問題は(2)の(ⅱ)(ⅲ)である。合成が加法定理から導き出されることは、本来最初に学ぶべきことである。しかし、現在採用されている教科書では、そのことを前面に押し出して理解させようとはしていない(わずかに触れる程度である)。高校生からその「学ぶべき場面」を取り上げておきながら、テスト本番で「さあ考えろ」というのはフェアでない。

第1問 [2]
 相加相乗平均を使う場面もあるが、指数に関する基本的な計算を丁寧に行えば解ける問題である。
 ト・ナあたりは、偶関数・奇関数を普段から意識していれば幾分楽かもしれないが、正解にたどり着くのに必須という訳でもない。
 最後のネも(α,β)=(0,0),(1,0)あたりを入れて考えれば簡単に決着がつく。
 分量も少なく得点しやすい設問であったと思われる。

第2問
 微分・積分に関する基本的な問題である。時間と得点の両方をともに稼げるところであった。
 サ・シ・スのところは、いわゆる「1/3の公式」を使って簡単に処理したい。この公式自体は、昨年のセンター試験でも散々使わせられたので、当然準備しておくべきところである。
 セは選択肢のグラフの縦軸がc、横軸がbになっているのだから、a=1を代入した上でc=  の形に変形すれば、すぐにわかる。
 同じグラフを選ばせる問題だがナについては、普段からf(x)やf'(x)の形からグラフの概形を考える習慣が身についていると楽だったと思うし、そのような習慣は是非身につけておいてもらいたい。


前半に関して思うのは、第1問の[1]でつまずきさえしなければ、そのあとはあまり難しいところはなく、むしろ得点しやすかったのではないかと思う。



選択問題(第3問~第5問)については、また明日。


以上、学長でした。

  


2021年01月21日 Posted by クレドアカデミー at 16:05高等部☆指導風景

『共通テスト分析 数学ⅠA(後半)』

生徒への指導を生業としている以上、新聞や大手予備校等の発表を鵜呑みにして、「共通テストは云々・・・」と語るのは許されない。

そこで私が実際に解いて感じたことを、大手予備校等の分析とできるだけかぶらない部分でお話していきます。

本日は『数学ⅠA(後半)』


第3問(選択問題・確率)
 (1)は反復試行・条件付確率の基本なので問題はない。万一(2)でつまづいても、飛ばして(3)に行けば効率は悪くともパワーゲームで処理できる。(2)に気づかなければ(3)の計算がかなり煩雑になるとの見方もあるが、実際に解いてみると、確かに計算力は要するものの、そこまでの差はないのではないかと思う。
 むしろ効率的な処理を考えるのであれば(4)である。(3)の結果から"B>C>A"となることは明らかなので、選択肢と相談してAとDの大小関係のみを確認すればよいことに気づくべきである。

第4問(選択問題・整数の性質)
 (1)は問題の設定が理解できているか否かの確認。(2)は一次不定方程式の基本。ともに問題なし。
 得点の分かれ目は(3)の(※)の条件を使えるか。"∔15" だけではなく"―15" も考慮できるか、すなわち5x―3y=-7に持ち込めたか。このことを踏まえて、0~14のすべての点にマイナスの値も書き込んで処理すれば、(4)の処理もさほど煩雑ではない。
 やはり(3)をすんなり乗り越えれば、選択問題3問の中ではもっとも得点しやすかったのではないかと思う。

第5問(選択問題・図形の性質)
 いろいろなところの解説にある、円が3つも出てきて煩雑であるというご意見には、私も同意する。
 しかし、内容的には実は極めて平易な問題である。『内角の二等分線が与えられたら「辺の比」を考える』『直角三角形の斜辺に垂線を下ろしたら「相似」ができる』という中学の知識がしっかりできていれば解ける問題である。試しに図を書いてあげて「方べきの定理」などの言葉を外せば、解ける中学生もいると思う。
 そもそも「方べきの定理」が「相似」から導き出されることを考えれば当たり前のことなのだが、途中「方べきの定理」への誘導はかえって邪魔だったのかもしれない。
 ただ、最後の設問だけはちょっと厄介だったか(特に図が汚くなっていると)と思う。


以上、「感じたこと」なので主観がかなり入り込んでいることはご容赦願いたい。


ナガブロで書かれていた方もいらっしゃいましたが、高校入試の段階から「目先のテクニック」だけに頼るのではなく、数学の本質的なところからしっかりと教えていただくと、その力は大学入試にまで活きてきます。もちろん、生徒の「学力の現状」と「志望」によりますが。



以上 学長でした




  


2021年01月20日 Posted by クレドアカデミー at 16:05高等部☆指導風景

『共通テスト分析 数学ⅠA(前半)』

生徒への指導を生業としている以上、新聞や大手予備校等の発表を鵜呑みにして、「共通テストは云々・・・」と語るのは許されない。

そこで私が実際に解いて感じたことを、大手予備校等の分析とできるだけかぶらない部分でお話していきます。

本日は『数学ⅠA(前半)』



第1問 [1]
 (1)(2)は基本的なもので特に問題ない。無理数の整数部分などは中学生の時から確実に身につけておくべきところである。
 (3)は、2次方程式を前にしたとき、「因数分解(たすき掛け)」するのか「解の公式」を用いるのかの判断を、ウダウダやって直感に頼るのではなく、判別式をサッと計算して「平方数」になるかどうかで判断する、ということが普段からできていれば、出題者の意図はすぐに分かったはずである。

第1問 [2]
 設問の図を見たとき、中学で「三平方の定理」を教わったときの図が思い浮かぶと楽だったかも。あとは「鋭角三角形」「直角三角形」「鈍角三角形」と余弦定理の関係が理解できているか。
 最大の問題は(4)のハ・ヒの選択肢の中に△ABCが含まれていることを最初にチェックできていたかどうか。このチェックができていないと、問題を勝手に難しくしてしまった可能性もある。

第2問 [1]
 (1)「ストライド」だの「ピッチ」だのというのは、単なる『こけおどし』に過ぎない。「平均速度」というワードに腰が引けてもいけない。落ち着いて問題の本質さえ(だけ)見れば、【速さ=道のり/時間】という小学生でもわかるところに帰着する。
 (2)前半は、申し訳ないが中学生でも解ける一次関数と定義域(変域)の問題。後半でようやく高校数学の2次関数が問題となるが「平方完成」をするだけで終わり。
 何かと話題になっている問題だが、数学的要素は極めて薄い。「問題解決能力」云々という人もいるが、これくらいのことでどの程度の問題が解決されるのか。

第2問 [2]
 ここだけでページ数が30ページ中9ページもあるが、全体の中でもっとも『時間短縮』を図ることができた問題であろう。
 ただ、全力で解いてみると、この設問を解くために使っているのは「数学的能力」ではなく『事務処理能力』であることがわかる。すなわち、いかに効率良く物事を処理できるかである。



選択問題(第3問~第5問)については、また明日。



以上、学長でした。









  


2021年01月19日 Posted by クレドアカデミー at 16:05高等部☆指導風景

『先週末の受検』

この土日「大学入学共通テスト」が行われました


一方 1月16日土曜日 

長野高専の『推薦選抜』も実施されました




例年 定員の約5割が推薦選抜の定員とされていますが

今年は新型コロナウィルスの影響で

推薦選抜の定員が約6割に引き上げられました


クレドアカデミーからも数名受検されました

今は良い知らせを静かに待つだけです


以上 学長でした







  


2021年01月18日 Posted by クレドアカデミー at 16:05中等部☆指導風景

『まだ終わらない』

近頃 少し出来が悪いと すぐに

「終わった」 と口にする人達がいる



言うまでもなく 昨日今日の二日間

『大学入学共通テスト』が実施されている

テスト問題は見たが 分析結果を他人事のように述べる気になど到底なれない



私立文系利用組を除いては

今 この時も必死に問題に取り組んでいると信じている


だから 万一このブログを見るとしても テストの後であろう



昨日の英語 予想よりも語数が多く 時間が足りなかった人もいるだろう

今日の数学もどの程度の難易度になるのかフタを開けてみなければわからない


もちろん全員思った通りにいってもらいたい

しかしテストである 上手くいく人もいれば そうでない人もいる


上手くいった人はそれでいい

そのまま次のステージにコマを進めてもらいたい


上手くいかなかった人へ

どんなことがあっても『終わった』などと口にしてはいけない


一体何が『終わった』というのだ

まだ始まったばかりである


その一言を口にしたその瞬間に 本当に終わってしまう

今終わってしまう人間には 次のチャンスも訪れない


最悪 結果が得られなかったとしても

最後の最後まで全力を尽くし 粘り尽くした者のところにだけ

次のチャンスへのチケットが送られてくる


もう一度言う

まだ何も終わってはいない 始まったばかりである


ここからが勝負だ!!

さらなる健闘を祈る


以上 学長でした









  


2021年01月17日 Posted by クレドアカデミー at 13:10高等部☆指導風景