勉強は『質』か『量』か?

昨日 ある中学3年生から

「一日何時間勉強すればいいんですか?」

といった質問を受けました。


そこで感じたことを、今日と明日の2回でお話したいと思います。


今日はまず、タイトル通り

「勉強は『質』か『量』か?」についてです。


理想から言えば当然『量』よりも『質』ですよね

コストパフォーマンスの問題ですから


しかし 現実問題 答えは『量』の確保です

理由は単純で「勉強の『質』の良し悪しは、やっているときにはわからない」からです。

「勉強は『量』より『質』だよ」と言っているのは『合格者』です。

合格者が自分の受験勉強を振り返って「そんなに時間はやってなかったな やっぱり勉強の質が良かったからかな」と考えて事後的に発言している場合が多いのです。

一方、不合格者は「もう少し早く始めておけばよかった」「勉強時間が足りなかった」と思う人が多いのです。

明らかに「効率の悪い」「質の低すぎる」勉強法は論外であるにしても、勉強の『質』が後から振り返ってしかわからないものである以上、『量』=『時間』で担保するしかありません。


それからもうひとつ

「テレビで東大生が『時間より勉強の質だ』って言ってましたよ」と言ってくる生徒もいます。

その東大生は有名国立・私立の中高一貫校出身の可能性が高いですからね。

この場合 中高一貫でカリキュラムに余裕が有ることもありますが、何よりも彼らが中学受験のときにどれだけ勉強していたかということです。

小学校4年生くらいから週に3・4日も塾に通い、週末ともなれば「弁当3個持ち」で朝から晩まで塾に張り付き、中には塾の勉強についていけないからと家庭教師までつける人もいる。

彼らは小学生のうちからダイヤグラム(一次関数の利用)の問題を『相似』を用いて解き、高校数学でも使える「数列」「整数問題」「順列」などの知識を備え、さらにその上で思考力を試される問題に打ち勝って合格しているのです。

そういった人たちの言葉を鵜呑みにできないのはおわかりですよね。


ただ、『量』をこなすときにも、「繰り返し」「定着度のチェック」は絶対に怠らないようにしてください。



以上 学長でした
   


2019年10月20日 Posted by クレドアカデミー at 11:03学長コラム