取扱注意『やればできる』
「やればできる」かなりの確度で正しいと思います。
しかし、この「やればできる」という言葉は、くれぐれも取り扱いに注意してください。
【悪い使い方】
「やればできる」とただ単にひたすら言い続ける
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「やれば」という仮定のままで、ずっと「やらない」状態がつづく。
↓
「やらない」のでいつまでたってもできるはずがない
※このタイプの子どもに「やればできるよ」と言うと「よく言われます」と答えることが多い(笑)。
【良い使い方】
「やればできるよ」
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様々な手を使ってでもとにかく「やらせる」
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結果を出させる(結果が出そうなところを選んでやらせる)
↓
「ほら言ったとおり、やればできるだろ。」

「やればできる」という言葉は言うだけでは、根拠のない自信ばかり育て、「いつの日かやりさえすればボクだって・・・」という現実逃避にさえ使われる危険性があります。
大切なのは「やればできる」という言葉と現実の成功体験を結びつけてあげることです。
そのために誤解を恐れずに言えば最初の部分で「半ば力づくでも」やらせることが必要になります。
生徒の自主性、個としての尊重が叫ばれるなか、時代に逆行しているように聞こえるかもしれませんが、止まっている歯車を回し始めるにはそれなりの『力』が必要となります(もちろん生徒に物理的な力を加えるわけではありません)。
「やらせること」、やわらかく言うなら「やってもらうこと」、そこから本当の「やればできる」は始まります。
「やる気」より「やる」のが先!! 学長でした。