ドミノの 『ストッパー』?
前回、鈴木先生が数学の計算の重要性についてお話をされていましたので、今日は私もその話に乗っかりたいと思います(笑)。
国公立二次試験の数学の問題の採点基準で、論理の展開を重視し、途中の計算に間違いがあっても、解答の流れが正しければ比較的高い部分点を与えてくれる大学もあります。
しかし、論述の早い段階で計算ミスをしてしまうと、考え方は合っていても得点の大部分を失ってしますリスクはあります。
ドミノ倒しでは、作業途中のアクシデントで、それまで立ててきたドミノを全部倒してしまうことは何としても防がなければなりません。そのために多くの場合、一定間隔ごとに「ストッパー」を立てているそうです。
数学の論述問題も同じで、論述の途中途中で、計算のチェックを入れていくことが非常に重要になります。
例えば、何かをカッコの外にくくりだしたならば、その段階で分配して元に戻るかを瞬時に確認する。2点を通る直線の式を求めたならば、少なくとも片方の点を代入して成り立つかをチェックする。積分を行ったならば、微分して元に戻るかを確認する。などなど・・・
自分にとっての「チェックポイント」を明確に把握し、要所要所に「ストッパー」を立てていく。面倒臭がらずに、この地道な作業を行う人は大きな失点を防ぐことができます。
とは言っても、「言うは易し、行うは難し」で、なかなか身につけてくれません。そうなれば、残された手段はひとつです。身につけてもらうまで、『しつこく』やってもらうしかありませんね。皆さん覚悟しておいてください(笑)。
以上、学長でした。
