共通テスト⑤【数学ⅡB・前半】

数学ⅡBは『数列』などの問題文の長さがよく取り上げられるが、前半のⅡは比較的平易な問題だったと思う。ただ、『ⅠAショック』を受けた受験生が、精神的にどこまで立て直すことができたか。「羹に懲りて膾を吹く」ことなく、客観的に問題を見ることができたか。意外とそのあたりで差が付いたかもしれない。

第1問 [1]
 「図形と方程式」に「三角関数」を少し盛り込んだ問題。
(1)は円の方程式を変形して中心と半径を求め、不等式の領域を求めるだけの超基本的な問題。こんな問題から入れると受験生も安心しますよね。
(2)は円外の点を通る直線と円が共有点を持つための条件を求める問題。「判別式を用いた解法」と「tanを用いた解法」でアプローチさせている。私は個人的に「太郎さん・花子さん問題」が嫌いだが、このように一つの問題に対して複数のアプローチを考えさせる問題は良いと思う。特に今回は最近主流の「点と直線の距離による解法」を外しているのも良い。受験生は「チャート」や「レジェンド」などで勉強する際に『別解』も理解するように努めてもらいたい。

第1問 [2]
 指数関数・対数関数の問題
(1)(2)ともに対数の計算(定義)・対数方程式など基本知識を問う問題。
(3)対数不等式についての問題だが、誘導の仕方には評価が分かれるところではなかろうか。
(4)単独でも十分正解に達することができる。

第2問 [1]
 微分に関する問題
(1)3次関数について、f'(x)=0の解の個数からグラフの概形を読み取るのは必須。4次関数でf'(x)=0が2重解を持つ場合などもグラフの概形が読み取れるようになっておいてもらいたいところ。
(2)前半はちょっと計算が煩わしく感じた人もいるかもしれないが、内容は極めて基本的な問題。後半は、3次関数の点対称性を用いると瞬殺ですね。
(3)ここは一転「必要性」と「十分性」をきく、コンパクトだが良い問題だと思う。

第2問 [2]
 積分に関する問題
小問構成はなし。
前半は2つの3次関数の位置関係から、囲まれた部分の面積を求めるための式を選ぶ問題。3次曲線の位置関係と基本事項が理解できていれば問題なく取れる。
後半は、前半で出した式を実行するだけ。ただ、少々計算が面倒で特に最後のtについての3次方程式は因数定理の「代入する値」が理解できていないと出せないでしょう。得点調整的な設問のイメージを感じました。


私は、解いた問題を解いたそばから忘れていく。
ましてや1週間前に解いた問題など、自分が計算して解いた痕跡を見ても思い出せない時がある。
まさに「こんな問題説いたっけ?」状態である←昔からだから歳のせいではない( ̄- ̄)
ただ本当に情けない( ̄◇ ̄;)  こんな私でも何とかなってるんですから、受験生の皆さん頑張ってください。 


以上 学長でした
 


  


2022年01月26日 Posted by クレドアカデミー at 14:10高等部☆指導風景